三世代家族のブログ

三世代で同居している、じいちゃん、ばあちゃん、パパ、ママ、孫たち、みんなで投稿します☆★

ばあちゃん(さっちゃん) 思い出話し

父の思い出 親の愛

投稿日:2019年8月10日 更新日:

私は1950年、父の本家の敷地内に建てた家で生まれた。父は、兄弟のうち男は4人で末っ子だった。戦後は東京に出て丁稚奉公をし、一生懸命働いてお金を貯めたのだろう。それで、田舎に帰り母と結婚する時には、本家の敷地の一部を貰い家を建てて新婚生活を始めた。ところが、姉と私と3歳下の妹が産まれると、一大奮起して隣りの町に新たに土地を買い再び家を建てて移り住んだ。新しい家は、庭を含めれば100坪以上あったが、家の前半分はコンクリートの床で店舗用に建てられていた。父は戦後の新しい仕事として、村々から産みたての鶏卵を仕入れ、それを丁稚奉公先の東京の問屋に送るという商売を始めた。コンクリートの床の店舗には、産まれたての卵を洗うための機械——卵が機械の中を一周する間にブラシが回っていて糞や汚れを取る——が備えられ、その機械で卵を洗うのは小学校低学年の子供たちのお手伝いの仕事になった。

当時、姉と私は小さいながらも卵を同時に4個持つのはヘイッチャラ〜5個持つことも出来た。精一杯お手伝いをしたつもりだ。そして、その父母の仕事のおかげで、毎日新鮮な卵を思う存分に食べていた。

さて、私が小学校5年生の時、故郷の郡全体の小学校で弁論大会をする企画が立てられた。そのため、私の小学校は児童数1500人ほどの学校だったが、全校児童全員が作文を書くようになった。

私は、「私の家」という作文を書いた。私の家は2階がだだっ広い一間だった。その広い2階で姉と私が寝起きしていた。姉と私は、思い思いに自分の陣地を決め、東京に卵を詰めて送るための木箱を並べてベッドを作り、楽しく暮らしていた。

だが、だだっ広いのもいいが、その2階に子供部屋が出来たらどんなに素敵だろう、、、暖かい日差しの入る部屋には綺麗なカーテンがあって、フワフワのベッドがあって、ソファーもあって、そこで私は王女様のように、、、という作文を書いた。そうしたら、担任の先生が意外にも気に入ってくださったようで、大分手直しされた。それで、ついに学校代表に選ばれてしまったのだ。そして、郡の弁論大会に出る前に、まず全校生徒の前で弁論発表の練習をさせようということになったらしい。せっかくだから、父兄参観日に講堂で練習させようということになった。その日、私は大きな声で明るくハキハキと元気に私の夢を語った。そして、郡の弁論大会でも一生懸命に発表した。父と母は、とても喜んでくれたし、近所の同級生のお母さんも凄い凄いと褒めてくれた。

半年も経たない頃、父が2階の半分を改造して、6畳の子供部屋2部屋と8畳の客間を作ってくれた。父は2階に柱を1本も入れないで作った家を自慢していたらしいのだが、「町中の人に子供部屋が欲しいといわれたらなあ、、、」と、呟いていたとのことだった。

私は子供部屋を作って貰って大喜びしたが、父に「ごめんなさい」と心の中で呟いた。

※写真は 「私の家」の前で妹たちと。

-ばあちゃん(さっちゃん), 思い出話し

執筆者:


  1. Wakako より:

    夢いっぱいのお話ありがとうございます!

  2. beautiful-harmony より:

    Wakakoさん、コメントありがとうございます。
    「夢いっぱいのお話」と言って頂いて、
    夢見る少女であり続けたいと思う’おばあちゃん’で~す!!

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